狭い地域に東京大空襲型の綿密な都市を焼き払うための作戦

300人以上が犠牲になったとされる延岡大空襲。

郷土戦史研究家の稲田哲也さんは、この空襲の特徴について次のように話します。

(郷土戦史研究家 稲田哲也さん)
「みんなが完全に寝静まったころを狙って、アメリカは爆撃しに来ている。これは住民を殺すための爆撃。この空襲の特徴は、狭い地域に東京大空襲型の綿密な都市を焼き払うための作戦が行われている。非常に用意周到に延岡を焼くための準備をしている」

これは実際に延岡に投下された焼夷弾の一部です。

(郷土戦史研究家 稲田哲也さん)
「クラスター状に破裂する前に付いている部分、これ(焼夷弾)が地面に刺さったあとに、中からジェル状の可燃物が放射される。これが日本家屋に引っ付いてゆっくりと垂れながらどんどん燃えていく」

この空襲によりおよそ3800戸の家屋が被災したとされています。