橋の下で夜が明けるまでの約4時間、じっと耐え、命をつなぐ
当時、小学6年生だった有野 潔 さん(91歳)も、その時のことをはっきりと覚えています。
(有野 潔 さん)
「最初に照明弾が落とされていた。真っ赤にば~っと広がっていた。明るかった最初は」

街が、みるみる炎に包まれていったといいます。
(有野 潔 さん)
「全部燃えて、畳とか、たんすとか、全部巻き上げていく。怖かった」
一度は近くの防空壕に避難した有野さんですが、焼夷弾や火災から身を守れないと判断。
そして、たどり着いたのが大瀬川にかかる「安賀多橋」でした。
有野さんは、多くの市民とともに、橋の下で夜が明けるまでのおよそ4時間、じっと耐え、命をつなぎました。


(有野潔さん)
「(橋の下には)相当な数がいた。(橋の下の人たちは)ただ呆然と見ていた。(攻撃が終わり)みんなで帰ろうと言って上がったら、焼け野原」

