宮崎県内では今年、通常のキャンプ場とは一味違った楽しみ方ができる個性的なキャンプ場が続々と登場しています。どんなキャンプ場なんでしょうか?
棚田と絶景 「タカチホ棚田キャンプ」(高千穂町)
日本の棚田百選に選ばれている高千穂町岩戸(いわと)の「尾戸(おど)の口(くち)棚田」。

稲刈りが終わったあとの農閑期の田んぼを活用して、11月1日、この場所に誕生したのがキャンプ場です。
キャンプ場はその名も「タカチホ棚田キャンプ」。

手がけたのは、高千穂町の町おこし協力隊を経て、町内で起業した「TrailHead(トレイルヘッド)」の福島優代表です。
(TrailHead 福島優代表)
「ここの魅力は絶景ですね。絶景の中に田んぼがあるっていうのが高千穂町の特徴なのでそれが楽しめるキャンプ場っていうのが多分ここだけだろうと思ってます」

向かいには同じく棚田百選の「栃又棚田」が広がり、高千穂鉄橋も臨めるこの場所。
世界農業遺産やユネスコエコパークに認定・登録されている高千穂ならではののどかなロケーションが楽しめます。
(TrailHead・福島優代表)
「もう昼ぐらいから来てゆっくりテントを張って、ひたすらたき火を楽しんでもらって、夕日になって、夜になって星空を眺めてっていうのが醍醐味かなと思っています」


キャンプ場の運営には地域住民たちも協力。
たき火に使う「まき」を提供しているほか、トイレや水道は近くの石神(いしがみ)神社の設備を利用できます。

また、新たなイベントも企画するなど地域の人たちも期待しています。
(大平村おこし協議会 甲斐康雄代表)
「1年間を通していろんな形で何かのキャンプだけではなくて、近くにある何でも素材があるものをうまく利用して、1年間がフルに活用できるような何か新しいものを見つけて、取り組みをしたいと思っています」

キャンプ場は、11月から4月までの限定オープンで、会員登録すれば3か月間、いつでも自由に利用できるサブスクリプション形式となっています。


(TrailHead 福島優代表)
「キャンプを楽しむ場所っていうのを超えて地域の方々と楽しめる場所っていうのにしていきたいなと思っているので、ぜひそういうのも楽しみにタカチホ棚田キャンプに来てもらいたいなと思います」