台風11号が台湾海峡付近を西北西に進む一方、日本海には低気圧が東北東に進んでいます。14日の日本付近は高気圧に覆われ広く晴れていますが、東日本から北日本の太平洋側では高気圧からの湿った空気の影響で雨が降っている所があります。今後は北日本から東日本を中心に大雨となるおそれがあり、土砂災害などに注意が必要です。

気象庁によりますと、14日は前線が華中から黄海、日本海へとのびており、前線上の日本海には低気圧があって東北東に進んでいます。

この低気圧は15日に北日本を通過し、16日には千島近海で不明瞭になる見込みです。

前線も次第に不明瞭になりますが、低気圧からのびる地上のシアーラインが15日に北日本から東日本を通過します。

衛星画像 14日午前11時 気象庁

低気圧やシアーラインへ流れ込む下層の暖かく湿った空気の影響で大気の状態が非常に不安定となり、雷を伴った強い雨や激しい雨が降って大雨となる所があるでしょう。

北日本から東日本では15日は、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水に警戒が必要です。また、落雷や突風、降ひょうにも注意が必要です。局地的には竜巻などの激しい突風にも注意してください。