宮城県の花山(はなやま)ダムと小田(こだ)ダムから農業用水が供給されている一迫川(いちはさまがわ)流域の栗原市志波姫(しわひめ)では、13日午後4時ごろ、農業用の水路などを維持管理している迫川上流土地改良区の職員が水路の取水ゲートを開け、農業用水を水田に配水するルートを切り替えました。

この地区では7月15日から水田をいくつかの地域に分け、順番に限られた時間だけ農業用水を供給する「番水(ばんすい)」を行っています。

迫川上流土地改良区 後藤祐一事業管理課長
「農家の皆さんにも節水に協力してもらい、何とか末端まで水が届けられるよう協力してもらえるとありがたい」

この地区では8月末まで番水を続けるということです。

宮城県の12日現在のまとめによりますと、県内の水田では全体の20%にあたる2万400ヘクタールの水田で番水が行われています。

県はこの時期に水をため過ぎると水温が高まり、コメの品質が下がる恐れがあるとして、地表に水はなくとも土に十分な水が含まれた状態で管理するよう呼びかけています。