■震災前は当たり前だった言葉「こんなにも幸せだったと気づく」
震災で幼稚園に通っていた長女の愛梨ちゃんと対面した佐藤さん、

佐藤美香さん:
「私が目にした娘の姿は、3月11日に送りだした時のかわいらしい娘の姿はそこにはなく、真っ黒焦げで小さな小さな姿になっていた。娘は『行ってきます』と言って出て行った。娘の『ただいま』の声をいまだに聞けていない。震災前には当たり前だったこの言葉。私は娘がこのようなことになり気づいた。こんなにも幸せな言葉だったということを…」

参加者:
「話をしてくれる方の思いを私たちも大切にして一緒に聞くことで、防災について取り組む姿勢で続けていきたい」
「魂が本当に伝わったような気がした。(震災を)忘れない努力をしながら向き合い続けていきたい」
参加した人たちは、愛娘を亡くした佐藤さんの話を聞きながら、命を守ることの大切さについて学んでいました。
佐藤美香さん:
「私は心の備えをしてもらいたいと思うのと、命の尊さを改めて気付いてほしい。その時の判断を誤らないためにも、もう一度いろいろなことを想定して考えてもらいたい」
「娘たちの命をむだにしてほしくない」と語る佐藤さん。「二度と同じ悲劇を繰り返してはいけない」と、今後も語り継ぐ活動を続けていきます。

















