記録的大雨となった石川県能登地方では土砂崩れが相次いだうえ、道路の陥没で車3台が巻き込まれました。一方、大雨特別警報から一夜明けた熊本県では町の風景が一変し、農作物に大きな被害が出ています。
「あの時を思い出す」 またも能登を襲う記録的大雨
12日も石川県では大雨が降りました。輪島市では…
高柳光希アナウンサー
「大雨の影響で道路が冠水していて、車が水しぶきを上げながら走っています」

石川県内は土砂崩れも相次ぎました。七尾市では国道が長さおよそ30メートルに渡って陥没し、車3台が崖下に転落。男性3人が重軽傷を負いました。
地元住民
「今崩れたところは沈下して、何回もアスファルトを上塗りしていた。だいたいこの辺りが危ないのは日常から知っておりました」

また、能登町でも道路が崩落。横にたっていた電柱も崩れ落ちています。
10日から記録的な大雨となっている石川県。輪島市ではこの2日間の降水量が300ミリを超えているところもあり、観測史上最大となっています。

もとやスーパー
「もとやスーパーです。今、雨が断続的に降り続いております。町野町はあと山道が一本、土砂で崩れれば孤立する状態」
撮影しているのは、輪島市でスーパーを経営する本谷さん。去年の地震と豪雨で被災しました。またも能登を襲う記録的な大雨に…

もとやスーパー 本谷一知 社長
「物流がほとんどストップしてしまって、商品はいずれ枯渇するでしょうね。みんなほぼ全員、あのときを思い出していますね」
本谷さんは万が一の時のため、店内に避難できる場所を準備しています。

もとやスーパー 本谷一知 社長
「もう一度、洪水が来た時のために2階にテントを張って、ちゃんと逃げられる場所にしてある」

能登では13日の明け方まで、土砂災害に厳重な警戒が必要です。