主な一問一答は以下のとおり。
■石水創社長(43)

Q)監督交代の経緯について
監督交代の経緯は、やはりこれまでの結果ですね。今の11位という順位、勝ち点34という結果、それから戦術的な部分で、岩政監督は当初掲げていたミシャサッカーからの承継と前進という部分、攻守において他を圧倒するという、攻撃的なサッカーというところで、表現されなかったというところですね。
あとは長崎戦の結果ですね。これも一つ大きな原因として挙げられます。
Q)社長も中盤までは、岩政監督でいくと言っていた中での方針転換となりました。決定打となった部分は?
開幕4連敗してその後、1勝1敗1引き分けの状況が3回ぐらい連続で続いた状況で、後半戦に入るという中で、その戦力的な部分、あるいは怪我人といったところでも、戦力として難しいところはあったと思います。
後半戦で3連勝した中で、結果が出始めていたとはいえ、磐田戦で1対5で大敗をしてしまいました。
監督を交代するタイミングではあったとは思いますが、磐田戦が終わった後に、岩政監督と竹林強化部長と私と3人で話をした中で、岩政さんが「これからは少し攻撃的にいきます」ということで、「戦術システムを変えた形で攻撃的なアプローチをしていきます」と練習でも変えていきます、という話があったので、ここは信じて中断の3週間があけてから、スタートダッシュ切れるように全力でサポートしようというふうに決めてスタートしました。
再開した8月2日の鳥栖戦。結果としては1対0で勝ちましたが、その内容がどうしても守備的になっていた。内容としては鳥栖に上回られたなというふうなところが拭えないなと思いました。
もう一つ、6月から1週間に一度、試合が終わった後に選手やコーチ、スタッフにコンディションサーベイというものをやっています。実は8月2日の鳥栖戦の後のコンディションサーベイが実は一番悪い結果がでました。
何人かの選手は、私の方に直接面談をしたいということで、今コンサドーレにいる選手はミシャさんからの攻撃的なサッカーに惹かれてコンサドーレに入ったという選手が非常に多くて、今やっているサッカーは、そこからはちょっとかけ離れていると。
クラブとして、どういうふうに考えているんですかという質問を受けたときに、クラブとしても、やはりその攻撃的で見ている人も、やっている人も、やっぱり楽しいサッカーを目指しているという話をそのときにさせてもらいました。
そういった中で鳥栖戦の結果が出たときにですね、岩政さんの方からこれがコンサドーレの目指しているサッカーだと理想のサッカーに近づきつつあるという声が上がってですね。
それに対して、いやそれはちょっと違うんじゃないかな、というふうに私の方でも思ったという経緯があります。
Q)長崎戦が最後のテストだった?
そうですね。それについては私だけではなくて、強化部とも話をしましたし、取締役の近藤であったり、社外取締役の皆さんの意見を聞いたりですとか、小野伸二さんのアドバイスをもらったりですとか、あとはそのコンディションサーベイですね。
選手やスタッフの気持ち的な部分、いろいろなところを加味して、長崎戦で結果が出なければ、解任しようというふうに思って臨みました。
Q)長崎戦を終えて、岩政監督とは、いつどこで、どのように伝えられたのか?
私からはコミュニケーションは取っていないです。試合が終わった後、札幌に戻ってきて、クラブハウスについたタイミングで竹林強化部長の方から岩政さんに伝えました。
Q)その時の岩政監督のリアクションは?
竹林さんからは、驚いた様子だったというふうに返ってきています。