インフルやコロナと見分けがつかない… マダニ感染症治療の難しさ

「SFTS」の他にもマダニが媒介する感染症は他にもあります。
▼日本紅斑熱:熱・倦怠感・発疹
▼ツツガ虫病:熱・倦怠感・発疹
▼ライム病:熱・倦怠感・輪状の発疹
すべて治療薬はあるそうですが、国際医療福祉大学の松本哲哉主任教授によると、「SFTSは季節性インフルエンザや新型コロナウイルスなどの感染症と見分けがつかないため、診断が難しい」とのこと。
また、確定診断まで1週間程度かかってしまうので、その中で対処療法しかないという難しさがあるようです。
では、どう対策をすればいいのか?

(1)腕・足・首など、肌の露出をなるべく減らして身を守る
(2)虫よけスプレー(成分:ディート、イカリジン)を使用する。マダニにも効果あり
(3)ペットは家に帰ったらブラッシング・シャンプー
ペットは、屋外で毛をなでて振り払うだけでも、ある程度マダニが離れる効果があると言われています。
マダニ自体は生存力が強く、1か月に1回吸血するだけで生きていけます。さらに、涼しい状態になると、数か月血を吸わなくても生きていけるという厄介なものなので、どう向き合っていくのか考えなくてはいけません。