過去最悪のペースでの被害が続く特殊詐欺。北海道警察は被害者の元に実際にかかってきた詐欺電話の音声を公開し、注意を呼びかけています。
それは今年6月のことでした。
・実際の音声
「お世話になってます。タネムラです。事件の話をさせてください」
空知地方に住む70代の女性の自宅にかかってきた電話。
「事件」と口にしたタネムラは、警視庁の警察官を名乗っていました。
タネムラは女性に「犯罪への関与がないことを証明するために現金を預かる必要がある」と話しましたがもちろん、これはウソ。
女性から現金500万円をだまし取ろうとする詐欺の電話です。
・実際の音声
「北海道警察が関わることになると、娘さんだったりとかご自身が収監されてしまう」
・実際の音声
「銀行から連絡が来たときは、『終活のために現金を置いているんです』など言い訳を考えておかないと」
発覚を防ぐためか、道警に知られれば身柄が拘束されるとありもしない話で脅します。
・実際の音声
「まもなく30分以内にカワグチがご自宅にお邪魔するので」
10分ほどで電話は終了。
このあとニセの警察手帳などを持って警視庁のカワグチを名乗る男が女性の自宅を訪れましたが、待っていたのは道警の捜査員でした。
カワグチを名乗った57歳の男は現行犯逮捕され、その後、起訴されました。
実は、女性はこれ以前に同じような電話で金をだまし取られていて、金融機関から通報を受けた警察がいわゆる「だまされたふり作戦」を行い、待ち伏せていたのです。
過去最悪のペースで広がる特殊詐欺の被害。
警察は「お盆で家族が集まる機会に詐欺について話し合ってほしい」と呼びかけています。
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