2本の踏切が連続した「開かずの踏切」に住民たちは困惑
「一刻も早く完成してほしい」と口を揃える住民たち。そこには切実な理由がありました。
(記者リポート)
「千里線と京都線の両方の踏切が閉まっていて、踏切と踏切の間のエリアには大勢の人が取り残されています」
淡路駅のすぐ近くには千里線と京都線の2つの踏切が連続していて、地元では『開かずの踏切』として知られているのです。
(石原幸二さん)
「朝と夕方は結構閉まっていることが多いです。5分~10分くらいは待つときがありますね」
実際に憤マン取材班が夕方のラッシュ時に調べてみると、1時間に上下線計54本の列車が通過。その間に、なんと54分間もどちらかの踏切が閉まっていました。
(記者リポート)
「警報機が鳴っているのに自転車をこいで遮断機の中に侵入している人がいます。危ない危ない!出ないと!」
踏切がたびたび閉まるため、強引に渡ろうとして踏切の中に閉じ込められる人も…。
下りてきた遮断機にぶつかった人もいました。警報機が鳴り始めてもみんな構わず突っ込んできます。危険性を認識していないのでしょうか。
(記者)「今、警報機鳴っていませんでした?」
(踏切を渡った人)「警報機は鳴っていましたね」
(記者)「なんで渡ったんですか?」
(踏切を渡った人)「これぐらいは渡れるかなと思って」
高齢の人が遮断機が下りてきているのに一時停止することなく踏切に進入。踏切の先にいた警察官に呼び止められていました。警報機が鳴っている時に自転車で踏切に進入すると道路交通法違反となります。この人に話を聞くと…。
(踏切を渡った人)「(警報機)鳴っていたか?」
(記者)「鳴っていました。危なくないですか?」
(踏切を渡った人)「こっちもわからんかったんや」
(記者)「なんで渡ったんですか?」
(踏切を渡った人)「渡れるから渡ったんや」
警報機が鳴っているのを確認したと記者が何度も告げると…。
(記者)「電車が通りすぎるのをなぜ待たないのですか?」
(踏切を渡った人)「待つのが嫌やからや。待つのが嫌やから」
平日午後4時から5時までの1時間で、記者が目撃した警報機が鳴ってから踏切に進入した数は、車13台・自転車43台・バイク3台・徒歩4人となりました。