大雨で浸水した地域では、建物に流れ込んだ泥や災害ごみの片づけに追われています。人手が足りず、ボランティアの派遣を求める声が上がっています。

霧島市隼人町の住宅街です。大雨で一帯の住宅が床上浸水しました。

(山下真さん)「(水が)これくらい(まできた)」

山下真さんの自宅は近くの川が氾濫し、1メートルを超える高さまで水に浸かりました。11日は、使えなくなった家具や生活用品を近くの空き地に運び出していました。

(山下さん)「この辺りの人たち全員の畳。今からまだ出すところもある」「もう大変。皆、寝ずにやっている」

この地域では、山下さんらの被害を知ったボランティア数人が自主的に片付けを手伝っています。

(ボランティア)「行政が動いてくれたら助かるけど、あちこちで災害が起きて対応しきれないだろうから、皆、協力してできることをしないといけない」

一方で、ボランティアの手が届いていない場所も多くあります。

(家が被災した男性)「(片づけは)まだ3分の1残っている。ボランティアの頼み方が分からない。市に電話すればいいとは思うが、その余裕もない」

霧島市では10日、市の要請を受けた社会福祉協議会が災害ボランティアセンターを設置しました。11日夕方までに、84人のボランティアを受け付けたということです。

(ボランティア/霧島市内から)「テレビとか見て大変だなと。少しでも手伝えたらと思って来た」

ボランティアの派遣は、早ければあす12日となる見込みです。

(霧島市社会福祉協議会・西友志総務課長)「ボランティアが(地域で)偏らないよう登録してから活動してほしい。なるべく早く派遣したい」

今後、復旧が本格化すれば、ボランティアが不足するおそれもあり、課題も残っています。