鹿児島県姶良市の土砂崩れ現場で10日、心肺停止の状態で見つかった女性について、警察は11日に死亡を確認しました。一方、被害が広がった霧島市と姶良市では復旧も徐々に始まっていますが、大量の災害ごみが課題となりつつあります。

県内は未明に再び雨雲が流れ込み、これまでの大雨で被害を受けた霧島市と姶良市には一時、避難指示が出されました。

一夜明け、各地で後片づけが続けられていました。霧島市では11日夕方までに、床上浸水212棟、床下浸水180棟の被害が確認されています。

(記者)「霧島市の災害ごみがこちらに集められています。4~5mはありましょうか。高く積み上がっています」

霧島市の敷根清掃センターには、市内の災害ごみが大量に集まってきていました。その量は1日80トンに上り、清掃センターのごみの搬入量は通常の2倍近くに増えています。

(霧島市環境衛生課・塩満慶太衛生施設グループ長)「いまからどれくらいのごみが集まってくるかは想像もつかないので、処理能力には不安が残る」

霧島市によりますと、今後、処理が追いつかなくなる可能性もあるため、粗大ごみ置き場を新たにつくることも検討しています。

一方、住宅1棟が全壊した姶良市の土砂崩れ現場で、10日に心肺停止の状態で見つかった女性について、警察は死亡を確認したと明らかにしました。

当時、家にいた母親と次女は救助されましたが、30代の長女の行方が分からなくなっていて、警察は身元の確認を進めています。

県によりますと、県内では今回の記録的な大雨で、このほかに霧島市と姶良市であわせて5人が軽いけがをしています。