県内各地の平和ガイドが沖縄戦の体験者の話を聞く学習会が開かれました。
学習会は「沖縄県平和祈念資料館友の会」が開いたもので、平和ガイドらおよそ40人が参加しました。

▼翁長安子さん(96)「みんなこの世を去るのにこんな姿でいったのか、このようになったのかということで、一言で話せるような状態ではありませんでした」
県立第一高等女学校の動員学徒として従軍した翁長安子さんは、日本兵に食事を届ける任務の最中、目にした光景が脳裏に焼き付いているといいます。
▼翁長安子さん(96)「爆発したと同時に、この方の手足がちぎれて胴体がゴロゴロと転がってきたんです。その噴き出す血で、私は食べ物をもって上がろうとしたところを、返り血を浴びてしまいました」
また、9歳で沖縄戦を体験した上原美智子さんは、北部への集団疎開を経て恩納村の山中で捕虜となった経験を語りました。

▼上原美智子さん(90)「捕虜になったときにはもう弟は栄養失調で亡くなってましたね。母は乳飲み子を葬ったのも分からない。もううつ状態だから」
戦後80年を迎えたことし、沖縄の80歳以上の人口は全体のおよそ7%で、各地で「継承」のための取り組みが行われています。