離壇料が300万円!?墓じまいのトラブルあれこれ

 「墓じまいは新しく墓をつくるより時間も手間もかかる」と話す松尾氏。というのも、墓じまいとは今の墓から新しい納骨先へお骨を移動することを言いますが、その際、3つの証明書を手に入れる必要があるのです。

 (1)「埋葬証明書」を今の墓の管理者から取得
 (2)「受入証明書」を新しい納骨先から取得
 (3)「埋葬証明書」「受入証明書」を役所に提出→「改葬許可書」を取得

 証明書を取得するだけで一苦労ですが、さらにその間、トラブルが起こる恐れもあると言います。

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 <墓じまいトラブル・その1>法外な「離檀料」
 (80代女性)「墓じまいを寺に申し出たら、約300万円の離檀料を要求された。払えないと言うと、ローンを組めると言われた」
 (70代女性)「過去帳に8人の名前が載っているので700万円かかると言われた。不当に高いと思う」
 このような相談が国民生活センターには寄せられています。国民生活センター・自治体などに相談すれば、話が先に進むことがあるということです。

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 <墓じまいトラブル・その2>“永代”供養の勘違い
 寺院の合同墓で“永遠に供養”するというのが、「永代供養」の本来の意味ですが、樹木葬・納骨堂などでは、“永代”と言いつつ、17回忌まで・33回忌まで・50回忌までなど期限付きの契約もあると言います。