80年前、太平洋戦争下の八戸(青森県)でアメリカ軍機の攻撃を受けて沈没した海防艦「稲木」の乗組員の慰霊祭が行われました。

海防艦「稲木」は、太平洋戦争の終戦直前の1945年8月9日、八戸港に停泊していたところアメリカ軍機から攻撃を受けて沈没し、乗組員29人が犠牲になりました。

八戸港を望む蕪嶋神社では、毎年慰霊祭が行われていて、9日は地域の住民や海上自衛隊の関係者などが参列しました。参列者たちは玉串をささげ、犠牲者を追悼しました。

蕪嶋神社 野澤俊雄 宮司
「とにかく平和のことを願いながら、そして街が栄えること、全ての皆さんが幸せになることを祈った」

稲木の沈没から80回目の夏を迎え、参列した人たちは戦争の悲劇を風化させまいという思いを胸に手を合わせていました。