日本を代表する夏祭りの1つ「青森ねぶたまつり」の大型ねぶたに、新たな命が吹きこまれました。

誕生したのは「名刺入れ」。まつりが終わると廃棄されてしまうはずの和紙を再生しました。

中澤美寿妃 記者
「ねぶたに実際に使われた和紙が色とりどりの名刺入れに生まれ変わりました」
「ねぶたのかけら名刺入れ」は、2024年と2023年に運行された大型ねぶた4台から和紙をはぎ取り、制作されました。

筆のかすれや下描きの跡も残り、2つとして同じものがありません。
第7代ねぶた名人・竹浪比呂央さんと、ねぶた師の野村昂史さん、手塚茂樹さんの3人が手がけた作品に新たな命を吹き込みました。

ねぶた師 手塚茂樹さん
「私はねぶたを作る時は子どもを育てているような気持ちで作っている。自分の息子や子どもが活躍してくれることが非常にありがたい」

名刺入れは2年前に試作し、関係者に渡したところ反響が大きく、今回、広告会社の協力をうけて製品化しました。

第7代ねぶた名人 竹浪比呂央さん
「青森の魂・ねぶたの思いがつまったものを青森の方に持っていただいて、人とのつながり・仕事の広がりと同時に青森を発信していただく意味を込めて、名刺入れにした」

名刺入れには、和紙をとった大型ねぶたの使用証明書が入っていて、和紙は表面に撥水加工を施して耐久性を高めています。

『ねぶたのかけら名刺入れ』は1個4500円で、10月11日から3日間、青森市のアスパムで200個限定で販売されます。