薩摩、大隅、種子島屋久島地方では線状降水帯発生のおそれはなくなりましたが、これまでに記録的な大雨となった薩摩地方では、引き続き土砂災害に警戒が必要です。


対馬海峡付近に停滞する前線の影響で、九州北部を中心に線状降水帯が発生し、大雨となっています。鹿児島県内での線状降水帯のおそれはなくなりましたが、湿った暖かい空気が流れ込む薩摩、大隅、種子島・屋久島地方では、11日夕方にかけて大気の状態が非常に不安定となる見通しです。

今月6日の降り始めからの雨の量は、

▼霧島市牧之原575.0ミリ

▼霧島市溝辺564.5ミリと平年8月ひと月分のおよそ2倍となっているほか、

▼薩摩川内市八重山429.5ミリ

▼鹿屋市輝北394.5ミリ

▼曽於市大隅364.5ミリなど平年のひと月分を上回っています。

これまでの記録的な雨で今後少しの雨でも大雨災害が発生するおそれがあります。このあと薩摩地方では11日昼過ぎにかけて、大隅地方では11日昼前にかけて、局地的に雷を伴った激しい雨が予想されます。

予想される雨の量は、11日の1時間に多い所で、

薩摩地方40ミリ

大隅地方30ミリです。

あす朝までの24時間に予想される雨の量は、

薩摩地方100ミリ

大隅地方60ミリです。

気象台は、引き続き土砂災害に警戒し、低い土地の浸水、河川の増水、落雷、竜巻などの激しい突風に注意するよう呼びかけています。