広陵高校は10日、同校の堀正和校長が会見を行い、第107回全国高校野球選手権大会の出場辞退を発表した。同校は9日に緊急の理事会を開催し、この日、大会本部に報告したという。

7日の初戦では旭川志峯(北北海道)に逆転勝ちし、2回戦は14日に津田学園(三重)との対戦予定で、大会中の異例の判断となった。

同校はコメントも発表し「本校硬式野球部をめぐっては、過去に日本高野連に報告した部員間の暴力を伴う不適切な行為だけでなく、監督やコーチらから暴力や暴言を受けたとする複数の情報が、SNSなどで取り上げられています」とし、「こうした事態を重く受け止め、本大会への出場を辞退したうえで、速やかに指導体制の抜本的な見直しを図ることにいたしました。現在、第三者委員会などで調査していただいている事案につきましては、全面的に協力してまいります」と今後の対応などを説明した。

広陵は数多くのプロ野球選手を輩出し、夏の甲子園での優勝はないものの、26度出場&準優勝4度。センバツは3度の優勝&3度の準優勝を達成した名門校。