のぼりのついた大竹を担いで境内を練り歩く、天下の奇祭「数方庭祭」が7日、山口県下関市で始まりました。
「数方庭祭」は1800年以上の歴史があるとされる下関市の忌宮神社の神事です。
朝鮮半島の新羅との戦に勝利し、矛やのぼりを掲げながら踊り回ったのが始まりとされています。

見どころは「大幟」と呼ばれるのぼりのついた大竹を担いで練り歩く男衆です。大きな「大幟」は長さ30メートル、重さ100キロ以上もあるということです。

しなる竹の動きを見て、バランスを取りながら境内を回ります。
小学6年生
「よく持てるなって」「いつか持ってみたいです」
大幟を持つ堤 秀和さん(51)と颯馬さん(22)は毎年、親子で参加しています。
堤 秀和さん
「正月みたいなものです。ある意味一年のスタートだし、一年の終わり。続ける限り続けようと思っています。もう太いのは息子に任せたので」
堤 颯馬さん
「生まれる前からこの太鼓をおなかの中で聞いて育った。気づけば(父親を)追い抜いて、でっかくなってました。数年後には一番でかいを一番上手に持って、これからの世代を担っていきたい」
数方庭祭は8月13日まで毎日、行われます。