仙台市宮城野区にあるアイリスグループのホームセンター「ダイシン幸町店」では、アイリスオーヤマが5月に随意契約で購入した2022年産の備蓄米を5キロ税込み2160円で販売しています。

販売を開始した5月には備蓄米を買い求める客で長蛇の列ができましたが、今は落ち着き在庫がなくなることはほとんどないと言います。

アイリスオーヤマ・中嶋宏昭広報室長
「販売当初は入荷する数量が不安定だったこともあり、その日に入荷したものが完売してしまう、または早朝から整理券を配るという事象が発生した」

一方、今この店では、銘柄米はほとんど扱っていません。

客「備蓄米を買っておいしくなかったらもったいない。1キロとかそれくらいだったら試しに食べてみたいけど」

農水省は随意契約で放出した備蓄米について、8月中に消費者に販売するよう小売事業者らに求めています。

中には、売り切ることが難しくキャンセルした事業者もありますが、アイリスオーヤマは随意契約した1万トンの販売を計画通り終えられる見通しです。

アイリスオーヤマ・中嶋宏昭広報室長
「本日時点で約8割の消化をしていて、今月中には全て随意契約した備蓄米を販売できる見込み」

自社で精米設備を持っていることも滞りなく在庫を入れられた要因だということです。

コメの増産方針が打ち出される中、今後は新米の販売にシフトしていきます。

農水省は備蓄米の販売について小売業者からヒアリングを行い、今後の対応を検討する方針です。