震災からの復興のため、整備が進められてきた福島県いわき市の「小名浜道路」が開通しました。小名浜道路は、常磐道と小名浜港を結ぶ全長8.3キロの自動車専用道路で、県が整備を進めてきました。

午前中には、開通を祝う式典が行われ、内堀知事は「本県の復興と地方創生に大きく寄与するものと確信しています」とあいさつしました。開通により、常磐道から小名浜港までの所要時間が、これまでよりも10分以上短縮されるということです。

午後3時に開通し、一番乗りとなった利用者には、記念品が手渡されました。周辺には、大型の観光施設や商業施設が立ち並ぶほか、J2いわきFCの新たなスタジアムの建設候補地となるなど、道路の開通による相乗効果も期待されています。さらに、「いわき・ら・ら・ミュウ」は、9月に「道の駅」として生まれ変わる予定です。

いわき・ら・ら・ミュウ 小玉浩幸さん「遠方から来られる方も今は道の駅を目的として来られる方も非常に多いと聞いているので、そういった意味では小名浜道路の開通というのは非常に我々がオープンに当たっては後押しになってくれるのではないかなと思っています」

高まる地元の期待は、こんな業種にも…。

いわきチョコレート 栁沼大介社長「小名浜道路は待ちに待った、やっとこの時が来たという感じがしています」

いわきの土産物として知られる「めひかり塩チョコ」を販売するこの会社も観光客の増加を見込んでいます。

いわきチョコレート 栁沼大介社長「観光で来られる方が一番最初にここを通って小名浜に来てみようという計画を立てやすいというイメージという部分で非常に大きな役割を持っているなと思う」

大きく変わろうとしている小名浜にできた新たな道路「小名浜道路」。1日1万4000台の通行を見込んでいるということです。