島根県安来市の山あいで4日午後に発生した山林火事は、7日未明までの雨でほぼ消えたと見られることが分かりました。
火事があったのは、安来市広瀬町布部の山林で、4日午後3時20分頃、白煙が上がっていると110番通報がありました。
安来市によりますと、7日朝ヘリで上空から調べたほか、市消防本部の陸上からの調査でも熱源が確認されなくなったということです。
このため市は7日正午、火災は鎮圧されたと発表し、市災害対策本部を廃止して警戒本部に移行しました。
現場に向かう道がないため、6日まで自衛隊の協力を得て行われて来たヘリコプターによる上空からの消火作業も終了しました。
7日朝までに現場に近い安来市伯太では40ミリの降水量を記録していて、この雨で火勢が衰えたと見られています。
安来市消防本部と地元消防団では今後、消火剤入りのタンクを背負った隊員と団員約30人が現地に入って消火を確認することにしています。
この火災では山林およそ2.8ヘクタールが焼損したと見られていますが、現場は布部の集落からは離れていて民家などへの被害は確認されていません。