鹿児島県出水市で、ミニ蒸気機関車を走らせて地域を盛り上げようと取り組む人たちがいます。今月3日には子どもらを乗せて、初めての試運転が行われました。
子ども4人を乗せて走るミニ蒸気機関車。先頭車両で運転するのは、上場SL同好会代表の田中文雄さん(63)です。

蒸気機関車に興味があった田中さんは去年、地元の上場地区の子どもたちを乗せてあげたいと、地域の有志7人でお金を出し合い、およそ120万円で中古のSLを購入しました。
(田中文雄さん)「昔からSLに興味はあった。小さい子どもたちを乗せてあげたいと思って」
今月3日、購入した車両をメンバーが手作りした50メートルあるレールとともに、近くの上場小学校の運動場に運びました。車両のタンクに水を、窯に燃やした石炭を入れると水蒸気が出てきました。

そして、子どもたちを乗せ、いざ出発です。蒸気を上げて走るSLに、子どもも大人も笑顔を見せていました。
(子ども)「音とかぽっぽーって鳴って楽しかった」「音がすごくて楽しかった」
(大人)「SL最高~!いえーい」
(田中文雄さん)「みんな快く協力してもらって、お披露目会ができたかなと。楽しんでもらえたかなと思っています」
SLは今後、地元の行事やコスモスが見ごろを迎える秋の上場高原などで活用される予定です。