鹿児島市・仙巌園前の国道10号でバス停留所の標識が移設されず、新たな停留スペースが使用できない問題です。九州地方整備局は6日、県バス協会に罰金を伴う移転措置命令を出しました。
仙巌園前の国道10号では、国が去年、周辺の渋滞緩和を目的に、車道の一部を広げてバスの停留スペースを整備しました。しかし、県バス協会がすでにある停留所の移設に応じず、現在もバスは停留スペースにはとめられず、走行車線に停車しています。
これまで九州地方整備局は、県バス協会に対し標識の移設を3回勧告しましたが、南国交通は移設に同意した一方で、鹿児島交通は「国の渋滞対策が先。対策が図られるまで現状のまま移設しない」と主張し、折り合いがついていませんでした。
こうした中、九州地方整備局はきょう6日、県バス協会に対し、道路法に基づく100万円以下の罰金を伴う移転措置命令を出しました。九州地方整備局は「追突事故などが発生するおそれがあり、安全な走行が妨げられている」としています。