呉服・服地小売の「やしま呉服店」は7月29日までに、富山地裁高岡支部より破産手続き開始決定を受けました。負債総額は約1億4000万円にのぼるとみられます。
同社は1946年に衣料品小売業として八島衣料店の屋号で創業し、1971年6月に呉服部門を設置する際に法人改組されました。
富山県内を主な営業エリアとし、地元個人向けに呉服および和装小物の小売を行うほか「さくら着物学院」の名称で着付け教室も運営していました。

しかし近年は着物需要の減退により販売不振が続き、2024年5月期の年売上高は5500万円にとどまっていました。
採算の確保にも苦戦を強いられ、赤字決算が続いたことで債務超過に陥り、資金繰りがひっ迫。先行きの見通しが立たなくなったことが破産の背景とされています。
負債総額は2024年5月期末時点で約1億4000万円となっています。