桜島では今年6月までの爆発と噴火の回数が去年の同じ時期と比べて100回以上増加しました。鹿児島市では降灰の量が去年1年分を超えたところもあります。
これは、今月4日に開かれた鹿児島市議会の桜島対策について話し合う特別委員会で、市の担当者から報告されました。
今年6月までの桜島の爆発回数は去年の同じ時期と比べて、119回多い138回で、噴火は224回多い、264回でした。
(鹿児島市危機管理局 上園正人次長)「降灰量は、鹿児島市内26観測地点で、前年の同期間は(1平方メートルあたり)1000グラム以上の地点が1か所だったが、今年は9か所と大幅に増加している状況」
また、降灰量は桜島と鹿児島市街地にある観測点26か所のうち23か所で去年の同じ時期と比べて増加していて、桜島の有村では1平方メートルあたり4411グラムで、去年1年間の3934グラムを上回りました。
桜島が山体膨張し、活動が活発になった5月が爆発、噴火、降灰量ともに多かったということです。また、市は総合防災訓練を11月に桜島で、来年1月に鹿児島市の吉野中学校で開催します。
▼桜島が噴火した際の様子などを、画像で掲載しています。