8月5日、群馬県伊勢崎市で41.8℃を観測、各地で国内の最高気温を更新するなど、今年は異常な暑さの夏です。命を守るためにも”エアコン”の使用を欠かすことができません。
さらに追い打ちをかける”物価高”で電気代も節約したい…、最近エアコンの効きが悪いな?と思っている方、設定温度や風向きなどエアコンの使い方も大切ですが、外で頑張っている”室外機”に目を向けてみることも重要だと、空調機器メーカーの「ダイキン工業」が呼びかけています。
見落としがちな”室外機”の役割
エアコンと言えば、部屋の壁に取付けられていたり、家電量販店で展示されている「室内機」の姿をイメージする人が多いと思います。しかし、エアコンは「室内機」と「室外機」の2つがセットで、1つのエアコンです。
そのため「室外機」がその性能を十分に発揮できる状態にないと、エアコンが本来持っている性能を十分に引き出すことができません。
室外機は屋内の熱い空気を屋外に運び出す役割を担っています。
室内で取り除かれた熱を運んでいるのは室内機と室外機を結ぶパイプを通っている「冷媒」と呼ばれる物質です。取り除かれた熱はこの冷媒に乗せられて運ばれ、室外機で屋外に放出されます。そのため室外機周辺の外気温が何らかの原因で高くなりすぎる(外気温と冷媒の温度差が小さくなる)と、冷却効率が低下してしまい、 エアコンの「効き」が弱くなってしまうことがあるのです。
室外機が動いているベランダでは設置状況や気象状況などにより45度近くまで達することもあると言います【画像①】。

では室外機周辺の気温を下げてあげればいいのか?その発想からか、最近、室外機の上にかぶせる”日よけカバー”などを付けているシーンを目にすることがあります。この日よけカバー【画像②】に、節電などの効果あるのでしょうか?
(ダイキン工業 広報)
「室外機が吸い込む空気の温度を下げる意味で、

(ダイキン工業 広報)
「ただし、室外機の背面や側面にある『吸込口』周辺の風通しや、
なんと、良かれと思ってやっている”日よけカバー”も設置方法次第では、逆効果になるおそれもあるというのです。