真山さん「生産側と購入側が満足できる価格を設定できるのかが心配」

小川彩佳キャスター:
ずっと「コメは足りている」としていた政府が一転、コメ不足を認めて増産に舵を切ると。「今になってですか?」というタイミングですよね。

小説家 真山仁さん:
統計などをきちんと取っているはずなんですけど、むちゃくちゃですよね。

「足りないからたくさん増産させます」と言っていますが、元々、生産者側からすると、コメはもっと高い値段で買ってもらわないと生活ができないという別の問題があります。普通の常識で考えると、増産すると値段が下がるんですよね。それを支援するのか。

財源がなくて、いろいろなものを支援している政府が「増産します」とだけ言って、作っている側と買う側の両方が満足できる価格を設定できるのでしょうか。そこが一番心配です。

小川キャスター:
どのような形で増産していくのかですね。

小説家 真山仁さん:
(政府は)アバウトで言い過ぎですよね。「こういう背景でこういうことをすると、きっと皆さんが幸せになりますよ」と、与党としては言ってもらわないと困りますね。

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<プロフィール>
真山仁さん
小説家 2004年「ハゲタカ」でデビュー
最新著書に「アラート」