新米シーズン近づく中、積みあがる“備蓄米” 価格も上昇
一方、その後放出された「2000円前後の備蓄米」をめぐっても、政府の当てが外れています。

小泉進次郎 農水大臣(6月)
「私たちとしては、これはじゃぶじゃぶにしていかなきゃいけないんだと、そうじゃなかったら価格は下がらないと」
小泉大臣は、市場を「じゃぶじゃぶ」にして、コメ価格を下げる戦略をとり、9週連続で価格は下がりましたが、8月5日に発表された価格が前の週より40円上がったのです。なぜなのでしょうか。

【コメ スーパー販売平均価格】5㎏あたりの価格
2024年6月:2169円
2025年5月12日~18日:4285円
↓
9週連続価格が下がる
↓
2025年7月21日~27日:3625円(前週より40円価格が上がる)
※(株)KSP-SPが提供するPOSデータに基づき農林水産省にて作成

スーパーの備蓄米の棚を見てみると、在庫が積みあがっています。
当初は、1人1袋に限定して販売していましたが、今はその制限をやめました。
政府が備蓄米の販売期限を「8月末まで」とする中、すでに売れ行きが鈍り始めているといいます。
スーパーマルヤス 松井順子 代表
「売り出し当初は大変多くの方にご購入いただいて、そこがピークだった。8月下旬には売り切ることができるかなと予想している」

Q.結構ギリギリ?
スーパーマルヤス 松井順子 代表
「ギリギリになっちゃいそうですね」
消費者からもこんな声が聞かれています。
「昔のお米なので、(家族が)そこが気になるみたいなので買っていない」
「(備蓄米は)味も全然違うのと、子どももいるからやっぱり普通の(銘柄米)にしようと戻っちゃう」
すでに通常より早く出荷される「早場米の流通」が始まるなど、新米シーズンが近づく中の“増産”方針に、小泉大臣は…

小泉進次郎 農水大臣(8月5日午後4時半ごろ)
「これを機にコメの増産へと舵を切って、その中で生産現場のみなさんも、消費者のみなさんも安心して、これからの新たな時期を迎えられるように、政策の強化に全力で取り組みたい」