屋外の作業の合間にできる効果的な熱中症予防策とは
屋外で長時間作業する場合には熱中症リスクが高まる。医療関係者に効果的な対策を聞いた。

▼那覇市保健所 嘉手納一彦さん
「一番効果的なのが、前腕と手のひらを冷却すること。手のひらに動脈と静脈が通っている。暑くなったり寒くなったりすると、動脈と静脈の間にバイパスができて、ラジエーターみたいな役目をしてくれる。全身を冷やすためには、血液をひやせば、全身の深部温度が下がるといわれている」
バケツに水と氷を入れ、10分ほど腕から下を漬けることで、血液が冷えて全身にめぐり、体温を下げることができる。水温を12度前後にすると効果的だという。10度以下になると、血管が収縮して、効果が期待できないのだそうだ。

「12度」の目安は、自動販売機で購入したての飲み物と同じぐらいの温度だ。適温だと感じたら、手のひらと腕を冷やそう。血液が冷やされて、全身の体温を下げることができ、熱中症を防ぐことにつながる。
近くにバケツや水がない場合、冷たい飲み物が入っているペットボトルなどを手で握るだけでも効果的だ。(取材:神里晏朱)