新潟県内で唯一の胎児性水俣病患者の古山知恵子さんが4日、面会を求めている原因企業の旧・昭和電工からいまだに直接返事が来ていない苦しさを訴えました。
古山知恵子さんは、母親のおなかの中で有機水銀に冒された胎児性水俣病患者で、原因企業である旧・昭和電工(現 レゾナックホールディングス)の社長に面会を求める手紙を5月に直接手渡していました。

しかし、7月4日に患者団体宛に届いた返答のなかでレゾナックは「古山様の件につきましては対応いたしかねます」と回答。
古山さんは面会を求める手紙を再び送りましたが8月3日までに返事はなく、8月4日の会見でその苦しさを筆談で訴えました。

「会う気がないのはよく分かりました。でもそれは卑怯なことだと思います」
「私をこんなにした会社の社長なのに私は返事がほしいです。私と会って話をしてください」
レゾナック側からは再び患者団体宛に4日付で返答があったものの、「被災者の会との協定に基づき、補償を実施している」という内容だったということで、古山さんは「あきれてものが言えません」と憤りをあらわにしていました。
