国の特別天然記念物で絶滅危惧種に指定されている「コウノトリ」九州では唯一、佐賀県白石町で繁殖が確認されていますが、そのコウノトリのヒナの個体を識別するため足環をつける作業が行われました。

佐賀県白石町では4年連続でコウノトリが電柱の上に巣を作っていて、2025年も6月にヒナ3羽のふ化が確認されました。

4日、繁殖状況などを確認するためヒナの個体を識別する足環を付ける作業が行われ、獣医師が網を使って、高さ10メートルの電柱から慎重にヒナを保護しました。

獣医師らがヒナの体温や脈などを測定したあと、少し離れた場所から親鳥が見守る中足環を取り付けました。

白石町 百武和義 副町長
「コウノトリは今年で4年目ですね。白石町が自然豊かで、そして人が優しいという表れなのかなというところで、私たちの自慢とするところであります」


国の特別天然記念物で絶滅危惧種に指定されているコウノトリは、全国に約500羽が生息していて、白石町ではこれまでに3羽が巣立っています。

白石町では今後、3羽のヒナの名前を募集する予定だということです。