宮城県内は、4日午後、大気の状態が非常に不安定となり、西部を中心に局地的に激しい雷雨となる恐れがあります。湿った空気の流入と気温の上昇が重なり、急な強い雨や落雷に注意が必要です。
午後は西部中心に雨雲発達 天気急変に警戒を

天気図を見ると、台風15号は東に離れていくため県内への大きな影響はなさそうですが、日本の南にある高気圧に覆われる一方で、日本海からは前線を伴った低気圧が近づいています。この影響で、高気圧に覆われながらも湿った空気が流れ込み、雲が広がりやすくなっています。









雨の予想では、早ければ午前11時頃から西部の山沿いを中心に雨雲が発生・発達し始め、午後も西部山沿いを中心に雨雲が発達しやすい状態が続く見込みです。コンピューターの予想よりも雨が強まる可能性があり、午後9時頃にかけて急な強い雨や落雷、竜巻などに注意が必要です。
蒸し暑さ厳しく 夜も熱帯夜に
仙台の最高気温は昨日の34.0℃から2度ほど下がって32℃の予想ですが、湿度は昨日よりかなり高くなっています。午前中の仙台の湿度は約80%、午後も70%を下回らない見込みで、蒸し暑さが厳しくなりそうです。

さらに、夜も気温があまり下がらず、明日の朝の最低気温は仙台で26℃と予想され、熱帯夜となる見込みです。今夜は湿度も高く寝苦しさが予想されます。



先週末の雨は恵みにならず ダムの水位回復せず

先週末、8月1日から2日にかけては各地でまとまった雨が降りましたが、地域によって降水量にばらつきがありました。

丸森町筆甫では8月の平均降水量(約200mm)の半分程度となる100.5mmを記録した一方、仙台では16日ぶりの0.5mm以上の雨となったものの、わずか18.5mmにとどまりました。

水不足が心配されている大崎市鳴子では58.0mmの雨が降りましたが、鳴子ダムの水位はまだ回復していません。現在の鳴子ダムは平常時に比べて岩肌の露出面積が広く、一時的な雨では水不足解消に至らない状況です。
週間予報:明日から木曜は雨 週末は晴れと暑さ
週間予報では、明日から木曜日にかけて気圧の谷や前線の影響で雨が降りやすく、仙台でも雨が強まる時間帯がありそうです。

金曜日から日曜日にかけては再び晴れ間が広がり、向こう1週間は厳しい暑さの日が多くなる見込みです。
4日は大気の状態が非常に不安定ですので、特に午後は天気の急変に注意してください。