大相撲秋場所は、石川県津幡町出身の大の里が通算で5度目、横綱昇進後では初めての優勝を果たしました。

小中高といったアマチュアでも比較的相撲が盛んな土地で「相撲どころ」と呼ばれることの多い石川県。大の里は石川県出身として3人目の横綱です。
大の里の前といえば、「蔵前の星」の愛称で親しまれ、「黄金の左」と形容される左四つからの攻めを武器に、北の湖とともに一時代を築いた第54代横綱・輪島です。

昭和の角界での輪島の活躍を記憶している相撲ファンは多いところでしょうが、石川県から初めて横綱になった力士が江戸時代にいました。
第6代横綱の阿武松緑之助(おうのまつみどりのすけ)です。

当時は無類の強さを誇ったことに加え、大食漢だったのではないかとのエピソードが独り歩きし、落語や講談のネタにもなっているほど、力士として魅力あふれる人物だったと今も伝えられています。