■陸上・富士北麓ワールドトライアル(3日、山梨・富士山の銘水スタジアム)
男子100mの予選で桐生祥秀(29、日本生命)が2017年以来、8年ぶりに9秒台(9秒99)をマーク。東京世界陸上の参加標準記録(10秒00)を突破し、代表入りが確実となった。
日本人初の9秒台を出して以来、男子短距離界の第一線で走り続けてきた桐生が会心の走りをみせ、会場は大歓声に包まれた。レース後の取材対応や記念撮影を終えた桐生を直撃し、約1か月後に迫った世界陸上への意気込みなどを聞いた。
Q.(9秒台)出ましたね。
桐生祥秀選手:そうですね。久々の8年ぶりかな?、8年ぶりに出てホッとした部分と、ここから頑張らないといけない部分がありますね。
Q.(いろんな方から)連絡が来ましたか?
桐生選手:そうですね、連絡は来てますね。全員には返せてないですけど、結構来て。個人代表はもう2019年(世界陸上ドーハ)ぶりなんで、しっかりいきたいなと思います。
Q.8年ぶりというのはどうですか?9秒台。
桐生選手:そうですね、動きが良かった。日本選手権からヨーロッパも行って、だんだん自分の中でもいい練習ができてるなと思ってたんで。しっかり練習してきたことが本番で出来たのかなと思います。
Q.個人の代表でいうと6年ぶり(世界陸上)ドーハ以来、そのあたりはどうですか?
桐生選手:そうですね、予選のラインについて、それから勝負っていうのはいけると思うので、自分に自信を持っていきたいなと思います。
Q.レース終わった直後にすぐ電話してましたけど、あれはどんな電話でしたか?
桐生選手:あれは家族が来てたんで、どこで会えるかっていう電話ですね(笑)
Q.お子さんは?何か言ってましたか?
桐生選手:どうだろう...おめでとうと言ってくれましたね。
Q.2019年のときはまだお子さんがいないときだったと思います。家族を持って個人代表というのは思いも違いますか?
桐生選手:そうですね。この8年間でいろいろ環境が変わった中で、まだまだこの年齢でも勝負できるっていうのは見せたいなと思います。
Q.1か月後、世界陸上が迫っていますけど、世界でどんなビジョンを描いてますか?
桐生選手:予選をどれだけ楽に通過できるかっていうのが準決勝で勝負する鍵だと思うので。その二つ(のレース)を踏まえて準決勝でしっかり勝負したいなと思います。
Q.自己ベストの手応えもつかめたのかなと思うのですが?
桐生選手:もっともっと上げないと、さっき言った(世界陸上の)準決勝で自己ベスト(9秒98)出しても最近の決勝のラインっていうのは9秒95以上なんで。まずは日本記録(9秒95)を目指していきたいなと思います。
Q.今日は何か食べたいものはありますか?
桐生選手:今日は何を食べようか...寿司とかウナギかな(笑)。お祝いのちょっとだけ贅沢したご飯を食べたいなと思います。