■陸上・富士北麓ワールドトライアル(3日、富士山の銘水スタジアム)
男子100mの予選が行われ、桐生祥秀(29、日本生命)が9秒99(+1.5)をマークし、世界陸上の参加標準記録(10秒00)を突破。会場に大歓声が響き渡った。さらに次の組の守祐陽(21、大東文化大)が10秒00(+1.3)を叩き出し、参加標準記録突破で記録ラッシュとなった。
桐生は7月5日の日本選手権で5年ぶりの優勝。参加標準記録をクリアしたことにより、東京世界陸上の代表入りが確実となった。
日本選手権後、7月23日の「オーストリアオープン」では予選で10秒07(+0.4m)、決勝で10秒08(+1.3m)を記録するなど、10秒0台を連続で出し、好調をキープしていた。17年9月の日本インカレで日本人初の9秒台(9秒98)をマークして以来、実に8年ぶりの9秒台となった。
守祐陽は5月の関東学生陸上(相模原)で追い風参考ながら9秒97(+3.9m)をマークするなど、頭角を現していた。また、先週の7月26日のインターハイでは、星稜高2年の清水空跳(そらと)が、10秒00(+1.7m)の高校新記録をマークし、同じく東京世界陸上参加標準記録(10秒00)を突破していた。