東京電力は、今年6月までの3か月間の決算を発表し、福島第一原発で溶け落ちた燃料デブリの取り出し準備費用などとして、9030億円の特別損失を計上しました。

東京電力ホールディングスは今年4月から6月までのグループ決算について、8576億円の最終赤字になったと発表しました。

福島第一原発の事故で溶け落ちた「燃料デブリ」の本格的な取り出しの準備作業にかかる費用などとして、9030億円の特別損失を計上したことが響きました。この中には、メルトダウンを起こした1号機から3号機の原子炉建屋の放射線量の低減のための費用や、原子炉内部の調査費用などが含まれています。

廃炉作業のなかでも、デブリの取り出しが“最難関”とされていて、東電は2037年度以降に3号機を対象に、本格的な取り出しを始める見通しです。