コメの不足や価格の高騰に対応しようと、生産者や流通業者などが集まり県産のコメを安定的に供給するための検討を始めました。

長野市内で開かれた検討会議には、生産者や流通業者の代表など30人以上が参加しました。
県内でも、去年からコメの供給が不足する中で、会議では、需要に応じた流通量を確保し、適正な価格となるよう意見交換などが行われました。

県農産物マーケティング室 城取和茂室長:「それぞれの皆さんの課題だとか取り組まなければいけないことを共有して相互に理解を深めて体制づくりに結び付けたい」
参加者からは、生産者にさらなる支援を望む声や、消費者が冷静な判断が出来る適切な情報発信を求める意見が出されたということです。
また、2025年、令和7年産の県産のコメの生産量(今年6月末時点)については、前の年より6200トン多い、18万6000トンが見込まれ、5年ぶりに増える見通しです。

一方で、猛暑や一部の地域で確認されている雨不足による影響については?
県農業技術課・片井基典課長:「長野県の場合は、飯山の一部で水が不足しているということがありますが、全県で見るとまだそこまでの影響は出ていない」

検討会議では、参加した業者などへのヒアリングなどを重ねたうえで、来年2月までに国への要望をまとめる方針だということです。