小学生と中学生を対象にした全国学力調査の結果が31日に公表されました。鹿児島県の正答率は、小学生の理科は全国平均を上回った一方、中学生の数学は下回りました。

全国学力調査は今年4月に行われ、県内では公立の小学6年生と中学3年生、あわせて2万5724人が参加しました。

県内の平均正答率は、小学生は国語が67%、算数が57%で全国平均とほぼ同じで、3年に一度行われる理科は60%で全国平均を3ポイントほど上回りました。

中学生は、国語が53%で全国平均とほぼ同じでしたが、数学は45%で全国平均より3ポイント以上、下回りました。今回、中学生の理科で初めてパソコンやタブレットを使った調査が行われ、鹿児島は全国平均より低い結果となりました。

一方、回答欄に何も書かない「無答率」は、小中学生ともに全ての教科で全国平均より低く、県内の児童生徒は「粘り強く回答に取り組んでいる」傾向にあることがわかりました。

(県教育委員会・疋田哲朗義務教育課長)「自ら主体的に自立的な学びができるようにしていくためには、学習者主体の授業を県内でも推し進めていきたい」

県教委は今後、調査結果をさらに分析し、10月に公表することにしています。