31日も鹿児島県内の各地で暑い一日となりました。全国的にも暑さや水不足が続く中、県内でも田んぼや野菜に影響が出ています。

31日の県内は比較的、雲が多かったものの、温かい東からの風が吹いたため気温があがりました。各地の最高気温は、薩摩川内市で34.7度、鹿児島市で31.4度、奄美市笠利で31.2度を観測しました。

連日続く暑さと水不足で、阿久根市の田んぼは乾燥し、ひび割れていました。

阿久根市の今月の最高気温は平均32.2度で、平年を2度ほど上回っています。まとまった雨も2週間近く降っておらず、夏野菜にも影響が出ています。

阿久根市脇本でオクラを栽培する慶越雅弘さん(34)です。

(慶越雅弘さん)「大きくなっても曲がっていくので、ここで切り落とす」

水分が不足すると生育が遅れ、さやが曲がってしまうため、収獲量は3分の1に落ち込みました。

(慶越雅弘さん)「雨が一番欲しい」

日照りが続くなか、阿久根市は農業用の給水所を市内9か所に設置しています。

水くみに訪れた冨田佐敏さん(59)です。妻・朋子さんとキュウリやオクラをビニールハウスで育てていますが、キュウリが大きく曲がるなど、高温や水不足の影響がみられます。

畑では1日12トンの水が必要で、給水所から運んだ水をたっぷりと与えていました。

(冨田佐敏さん)「(葉は)昼前にはダラっとしている。そうなる前にまた1回水やりをすれば夕方まで大丈夫。(市の)渇水対策はありがたい」

暑さはこの先1週間ほど続き、晴れや曇りの日が多い予想です。農家は暑さと戦う日々が続きそうです。