30日にカムチャツカ半島近くで発生し、地震の規模を表すマグニチュードが8.8となった今回の巨大地震について、専門家は、10日前に「前震」が発生していたと指摘しています。

東北大学災害科学国際研究所 木戸元之教授:
「M9クラスの地震で2011年以来の大きさのものが起きた。非常に大きな部類に入る」
今回の地震を、東日本大震災に匹敵すると話すのは東北大学災害科学国際研究所の木戸元之教授です。木戸教授がある動画を見せてくれました。
東北大学災害科学国際研究所 木戸元之教授:
「7月20日にポンと起きて余震がパラパラと起きて次にこれ(今回の地震)が起きた」

カムチャツカ半島周辺の地震をまとめた動画。丸の場所が震源、大きさが地震の規模を表しています。20日にM7クラスの比較的大きな地震が発生した後、さらに大きいM8.8の地震が起きたことが分かります。M7の前震に続いてM9クラスの地震が起きていたのです。
東北大学災害科学国際研究所 木戸元之教授:
「15日からの動画なので5日間は表示できる規模の地震が起きていなかったのが、20日に起きた後、M6以上がいっぱい起きている。そのあとM8.8が起きて余震が続く」

木戸教授は、30日の地震が本震としたうえで、今回動いた断層周辺では余震活動がしばらく続くと話します。

東北大学災害科学国際研究所 木戸元之教授:
「活発な余震が続いていて、数は少なくなってきますが、何か月か1年とかそういう単位でしばらく続くと考えている」