長野県内では、長野市で観測史上最長となる記録を更新する11日連続の猛暑日となるなど厳しい暑さが続く中、木島平村はイネの生育に影響が出るおそれがあるとして渇水対策本部を設置しました。

気象庁によりますと、隣接する飯山市の7月の降水量は、29日時点で11ミリと、平年の155ミリを大きく下回っています。

木島平村役場に近い往郷地区では、千曲川の支流の馬曲川などから農業用水を取っていますが、水量が減り、田んぼに水がまんべんなく行き渡りにくくなっているということです。

稲の穂が出始める「出穂期」を迎えつつあるコメ農家も、水不足と猛烈な暑さに頭を悩ませています。


農家は:
「水不足であまりにも暑すぎた。これだけの天気だとコメには良くないんです。我々と一緒で、イネも夏バテしています」

農家は「穂が出る20日前から水が確保できていれば大丈夫」だと考えていますが、「収量や食味にも影響が出ないか」心配だと話しています。

村では、今後も高温と少雨が続く見通しであることから29日、渇水対策本部を設置して川から農業用水を汲み上げるポンプへの補助などを検討するということです。

木島平村産業課の岡田富治夫さん:
「用水組合に節水を呼びかけ、水系の水利組合同士が連携を取り合いながら用水確保に努めていただきたい」

村が渇水対策本部を設置するのは2018年以来だということです。