6月に5キロ平均3000円を切り全国最安となった新潟のコメ価格が再び値上がりしています。全国は9週連続値下がりする中、コメどころならでは事情があるようです。

三条市にあるスーパー『マルセン』興野店です。

【スーパー マルセン 太田雅悠 専務】
「だいたい一袋 税込5000円ちょっとくらいですね。5キロで」

銘柄米5キロは6月中旬、一時的に4500円程にまで値下がりしましたが、現在はおよそ5000円です。

Q備蓄米も出ていたが?
【買い物客は】「いや食べる気はないですね。おいしいコメを高くても買いたいです」

新潟県と長野県を合わせた『信越』のスーパーなどで販売される5キロの平均価格は7月に入り値上がりに転じ、20日まで1週間の平均価格は、前の週より56円高い3249円となりました。

全国平均は9週連続で値下がりしている中、なぜ新潟では値上がりしているのでしょうか?

【スーパー マルセン 太田雅悠 専務】
「備蓄米は入荷当日に200袋くらい仕入れましたけど、当日完売してしまいました」

全国的に備蓄米の在庫が減っている上、猛暑により新潟県産米の収量減少が懸念されること、さらにコメどころならではの要因もあるようです。

【スーパー マルセン 太田雅悠 専務】
「新潟県っておコメを買う習慣が割と少ない方が多かった。ただ今、コメ不足になっていて農家さんにお願いしていた家が、今もうおコメが農家さんからもらえない状況で、初めておコメを買っているなんていう人も出てきていて、その需要に供給が追いついていないんじゃないかという予測が我々としては一番濃厚ではないかなと考えています」

実際、この日も売り場には…

【いつも農家からコメを購入】
「農家から買ったのが大体なくなったので、きょうここから買おうかなと思って。今年はね、孫とかにやったから、なおさら早くなくなって」

8月はお盆で需要が高まり、コメ価格は更に値上がりする懸念もあり、食卓への影響は続きそうです。