史上最も早かった梅雨明け以降、大分県内では記録的な少雨となっている地域があります。これを受けて県は29日、農林水産被害の対策連絡室と相談窓口を開設しました。

駅館川の上流部にある、宇佐市院内町の香下ダム。このダムでは28日時点の貯水率が42.1パーセントで平年の88.9パーセントを大きく下回っています。

香下ダム(宇佐市院内町・29日)

宇佐平野に水を供給する農業用ダムですが、雨が降らなければ8月20日以降には枯渇する恐れもあるといいます。宇佐市院内町をはじめ県の北部や西部ではここ1か月間の降水量が平年の1割に満たないところもあり、記録的な少雨となっています。

一部の農業用ダムで貯水率が大幅に低下し、農作物への影響が懸念されるとして県の農林水産部は29日対策連絡室を設置し、6か所の振興局に相談窓口を開設。情報収集のほか渇水対策や技術対策の相談を受け付けます。県に連絡室が設置されるのは2022年3月以来3年ぶりです。