毒を持つ特定外来生物のセアカゴケグモが長野県豊丘村で確認されました。
県内では、2019年に初めて確認されて以降10例目の発見になります。
県によりますと、セアカゴケグモが見つかったのは、豊丘村神稲(くましろ)の事業所で、28日午後3時ごろ、事業所の関係者が資材を入れるかごの中にいるのを見つけ、県の南信州地域振興局に通報しました。

地域振興局と豊丘村の職員が、体長1センチほどのクモ1匹を回収して、殺処分したほか、あわせて周辺を調べましたが、他には見つかりませんでした。

県の自然保護課では、回収されたクモの写真と体長から、29日午前、セアカゴケグモのメスと断定しました。
セアカゴケグモがかごにいた経緯はわかっていませんが、かごは、県外とこの事業所の間を度々移動しているということです。
セアカゴケグモは外来生物法に基づく特定外来生物に指定されていて、県では攻撃性はないものの、毒を持っていて、触ると咬まれることがあるため、見つけた場合は、素手で捕まえたり、触れたりしないよう注意を呼びかけています。
県内では2019年8月に飯田市で初めて確認されて以降、松川町、駒ヶ根市、諏訪市、長野市などで見つかっていて、今回は、2024年8月の須坂市に続いて10例目の発見になります。