今年で戦後80年になります。これまで、様々な戦争証言が伝えられてきましたが、終戦後、日本が連合国軍に占領されていた期間=「占領期」については意外と知られていません。

実は、最近の研究で「岡山は全国的にも特異な状況」だったことが明らかになりました。RSKが保管する貴重な映像からも分かる、占領軍の実態とは…。

【画像①】

占領軍の岡山での「特殊な実態」

終戦後、間もなく日本に進駐したアメリカ軍。民主主義を浸透させるため、約7年間におよぶ「占領期」の始まりでした。そんな中…。

(ノートルダム清心女子大学 貴志俊彦教授【画像②】)
「岡山でやったのは非常に異色」

【画像②】

最新の研究で明らかになった占領軍の岡山での役割と特殊な実態…。

「優しくしてもらっても複雑な気持ちですよね」
「彼らが岡山で何をしていたかも忘れられて…」

そこには知られざる歴史がありました。

今も残る、接収された「占領軍が暮らしていた家」

(ノートルダム清心女子大学 貴志俊彦教授)
「状態がすごくいいですよね…接収住宅として使われた住宅が残っているのは珍しい」

占領軍が岡山で実際に暮らしていた家【画像③】です。

【画像③】

空襲で焼け野原になった街が、少しずつ復興を始めた1945年10月、アメリカ軍が岡山に到着しました。彼らの多くが暮らしたのは民間の住宅。日本人が住んでいようと、気に入られた家は接収=軍に渡されたといいます。

(ノートルダム清心女子大学 貴志俊彦教授)
「ここ【画像④】から食べ物を出してここでサーブする」

【画像④】

そのように説明するのは、ノートルダム清心女子大学の貴志俊彦教授です。今年5月、岡山の「占領期」についてまとめた本を出しました。アメリカのイメージが強い占領軍ですが、岡山は特異な状況であったと指摘します。

(ノートルダム清心女子大学 貴志俊彦教授)
「占領が始まって半年ぐらいで、アメリカは財政的および人事的に『日本全国を統治する』のに躊躇していた」

「そういったときに、イギリス連邦占領軍が統治していた」