地震が続くトカラ列島ではきのう27日までの8日間、1日あたりの地震回数が1桁の状態が続いています。地震の専門家は「収まってきている」とした上で、「またいつ活発になるか分からないので備えてほしい」と話します。

十島村では先月21日以降、震度1以上の地震を2227回観測しています。このうち震度5弱以上は8回です。
地震は今月1日から6日にかけて1日100回を超えていましたがその後は徐々に減少し、今月20日から27日までの8日間は1桁の状態が続いています。
収束してきたかにみえる現状に、測地学が専門の鹿児島大学・中尾茂教授は…

(鹿児島大学(測地学) 中尾茂教授)「傾向としては収まってきていると考えている。まだ完全にゼロになった日はないので、気をつけていく必要はあるけれども、一時のような非常に激しい活動ではなくなってきたということは確か」
トカラ列島近海は地震が多いエリアで中尾教授は「またいつ活発化するかわからない」として備えの必要性を訴えます。
(鹿児島大学(測地学) 中尾茂教授)「(家具の)転倒防止等をもう一度確認をしてほしい。島だと道路が崖になっているところがあるので、もう一度注意してほしい。もしもう1回大きな地震、群発活動が始まった場合に、この島の中でどこが安全か再確認してもらい、準備をして生活をしてもらえるといい」
気象庁は「現状を注視していく」とし、引き続き震度6弱程度の地震に注意するよう呼びかけています。