東北電力女川原子力発電所2号機は運転開始から7月28日で30年が経ちました。
30年を超えて運転を続けるために必要な計画の認可も受けていて、東北電力は、さらなる長期運転も視野に稼働を続けます。

女川原発2号機は事故を起こした福島第一原発と同じ沸騰水型の原子炉で、出力は82万5000キロワット、1995年7月に営業運転を始めました。

東日本大震災では事故は免れたものの外部電源の5つの送電線のうち4つが使用できなくなり、一部の非常用ディーゼル発電機も使えなくなりました。

東北電力は、震災後原子力規制委員会の新規制基準に基づき防潮堤のかさ上げなど安全対策工事を進め、2024年10月約13年半ぶりに2号機を再稼働。

2024年12月には、震災の被災地にある原発としては初めて営業運転を再開しました。

そして、7月28日に運転開始から30年を迎えました。

町民:
「怖い部分もありますけど、もうできてしまっていますからしょうがない」
「東北電力はじめ従業員が一生懸命やっていたので陰で応援するばかりでした」

女川原発2号機を巡っては、東北電力が30年を超えて運転を続けるための「長期施設管理計画」を原子力規制委員会に申請し、7月9日に認可されています。

東北電力は、「今後も安全性の向上に努めながら安定的な運転を継続して地域に貢献する発電所を目指していきたい」とコメントしています。