7月26日に行われた『ぎおん柏崎 海の大花火大会』の会場となった新潟県柏崎市の海岸は47年前、北朝鮮による拉致事件が起きた現場でもあります。蓮池薫さんがそのすぐそばに立ち、一日も早い被害者の救出を訴えました。
打ち上げ開始を待つ人で賑わう花火大会の会場。その中で署名を呼びかけていたのは、拉致被害者で新潟産業大学特任教授の蓮池薫さんです。

蓮池薫さん(67)
「みなさん花火に楽しい思いで来られるのに、『過去の拉致現場です』と言うのも非常に申し訳ないというか、そういう思いもあるが、いろいろな場所で言わざるを得ない状況になっている」
蓮池さんは1978年の7月31日、このすぐそばの海岸で北朝鮮に拉致され、2002年に24年ぶりに日本の地を踏みました。

署名した人
「(拉致被害者の)人生を返してほしいという思いで、ただただ署名した」
「家族が離れ離れになって何十年も会えない。自分だったらどうなんだろうと」
拉致被害者と家族は高齢となり、いまだ帰国を果たせていない拉致被害者の親世代で健在なのは、横田めぐみさんの母・早紀江さん(89)、ただ1人だけです。

蓮池薫さん(67)
「あらゆる手だて・手段を総動員していかないと、早期解決の道が見えないという危機感がある。政局とは別に、今の状況の中でいかにして動かすかをもっと真剣に、本気で考えて行動に移してほしい」

集まった署名は、石破茂総理に提出されます。